得手に帆を揚ぐ
読み方:えて に ほ を あぐ
意味
自分の得意分野や自分に有利な好機を利用して、勢いよく物事を進めること。帆船が都合のよい風を受けて帆を揚げ、順調に進むように、能力を発揮しやすい状況に乗じて活躍することをいう。
由来
帆船の航海で、進行に都合のよい風を利用して帆を揚げ、順調に進む情景に、「得手(得意なこと・有利な条件)」を重ねた表現とされる。正確な初出文献や成立年は未詳だが、江戸時代(近世)に流布した上方いろはかるたの「え」の札にも採られ、近世以降にことわざとして定着した。
備考
「得手」は「得意なこと」や「有利な条件」の意。現代では「得手に帆を揚げる」と表記することが多い。上方いろはかるたの「え」の札としても知られる。
別表記
- 得手に帆を揚げる
- 得手に帆を上げる
- 得手に帆を掛ける
誤用・混同注意
- 単に「得意なことを自慢する」という意味ではなく、得意分野や有利な状況を生かして勢いよく進めるという意味である。
例文
- 彼は営業が得意なので、新規顧客の開拓では得手に帆を揚げる勢いで成果を出している。
- 市場の追い風もあり、その会社は環境技術の分野で得手に帆を揚げて事業を拡大した。
- 料理好きの姉は祭りの出店を任されると、得手に帆を揚げたように腕を振るった。