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往を告げて来を知る

読み方:おうを つげて らいを しる

意味

一つの事柄や前例を教えられただけで、そこから先に続く事柄や応用までを自分で理解・推測できること。学ぶ側の理解力・推察力が非常に優れていることをいう。単に過去の出来事から未来を予言するという意味ではなく、示された手掛かりから関連する道理を悟る意である。

由来

中国古典『論語』学而篇にある、孔子が弟子の子貢を評した「諸(これ)に往を告げて来を知る者なり」に基づく。孔子の言行は春秋時代(紀元前6~5世紀)に属し、『論語』はその後、紀元前5~3世紀頃に編纂されたと考えられている。「往」は先に示された事柄、「来」はそこから導かれる次の事柄を指す。

備考

「往」「来」はこの成句ではそれぞれ「おう」「らい」と読む。学習・理解の文脈で、少ない説明から応用まで悟る能力を褒める際に用いる。日常会話ではやや硬く、漢文調の表現である。

別表記

  • 往を告げて来たるを知る

誤用・混同注意

  • 「来」を「くる」と読むのは誤りで、この成句では「らい」と読む。
  • 単に「過去の歴史から未来を正確に予言する」という意味に限定するのは不正確。示された一例・先行事項から、続く事柄や応用を理解することをいう。

例文

  • 先生は解法を一例だけ示し、往を告げて来を知る力を生徒に身につけさせようとした。
  • 彼は過去の判例を説明されると、類似する事件への原則の当てはめまで理解する。まさに往を告げて来を知る学生だ。
  • 仕事では手順を丸暗記するだけでなく、往を告げて来を知るように、先例から応用を考える姿勢が必要だ。

分類

類義語

対比・対照ことわざ

このことわざに使われている漢字