山が動かなければマホメットが山へ行く
読み方:やま が うごかなければ まほめっと が やま へ いく
意味
状況や相手が自分の望むように変化するのを待っていても何も進まないなら、自分のほうから必要な場所へ出向いたり、行動を起こしたりすべきだという意味。目的を実現するための主体的な行動を勧める言葉である。
由来
イスラム教の預言者ムハンマドが、山に自分のもとへ来るよう命じたが山が動かなかったため、自ら山へ向かったという逸話に基づく。ただしムハンマド本人の史実・発言と確認されているものではない。英国の思想家フランシス・ベーコンが1625年刊の随筆「Of Boldness」で紹介した話が、ことわざとして広まったとされる。
備考
「マホメット」はムハンマドの旧来の日本語表記で、現在は「ムハンマド」とすることが多い。相手を動かすより自分が動くという、積極的な姿勢を表す場面で用いる。
別表記
- 山が動かなければマホメットが山に行く
- 山が動かぬならマホメットが山へ行く
- 山が動かないならマホメットが山に行く
誤用・混同注意
- イスラム教の預言者ムハンマド本人の言葉や史実であるとみなすのは不正確。一般には、フランシス・ベーコンが紹介した逸話に由来するとされる。
- 「相手を無理に動かすべきだ」という意味ではなく、相手や状況が動かない場合には自分から行動するという意味である。
例文
- 取引先からの返事を待つだけでは企画が止まる。山が動かなければマホメットが山へ行くというように、こちらから担当者を訪ねよう。
- 地域の参加者が集まらないなら、山が動かなければマホメットが山へ行くで、私たちが各家庭を回って説明するべきだ。
- 彼女は状況が好転するのをただ待たず、山が動かなければマホメットが山へ行くとばかりに、自分から海外の研究者へ連絡した。
分類
類義語
- 為せば成る
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず
- 求めよ、さらば与えられん