小人の交わりは甘きこと醴の如し
読み方:しょうじん の まじわり は あまき こと れい の ごとし
意味
人格の低い者どうしの交際は、醴(甘い酒)のように一見甘く親しげであるが、利害や打算に基づくため長続きせず、利益がなくなれば容易に途絶えるという意味。対して、君子どうしの交わりは水のように淡泊でも、かえって長く親しいとされる。
由来
中国の思想書『荘子』「山木(さんぼく)篇」にある「君子之交淡若水、小人之交甘若醴(君子の交わりは淡きこと水のごとく、小人の交わりは甘きこと醴のごとし)」に基づく。『荘子』は戦国時代、紀元前4~3世紀ごろに成立したとされる。この句は後半を取り出した表現である。
備考
「小人」は現代語の「子ども」ではなく、徳や見識が十分でない人物を指す。「醴」は甘い酒のこと。通常は対句の「君子の交わりは淡きこと水の如し」と併せて引用される。
例文
- 利益がある間だけ親しげにする関係は、まさに小人の交わりは甘きこと醴の如しというものだ。
- 彼らは毎日のように贈り物を交換していたが、商談が破談になると疎遠になった。小人の交わりは甘きこと醴の如しである。
- 表面的な愛想のよさだけで友人を選ばないほうがよい。小人の交わりは甘きこと醴の如しともいう。
分類
類義語
- 利害の交わり
- 打算的な付き合い
- 甘言による交際
対義語
- 君子の交わりは淡きこと水の如し
- 君子之交淡如水