実を見て木を知れ
読み方:みを みて きを しれ
意味
木にどのような実がなるかを見れば、その木の性質や価値が分かるということ。転じて、人や物事は外見・評判・言葉だけで判断せず、実際の成果、行い、結果を見て本質を判断すべきだという教え。
由来
果実を見て木の種類や良し悪しを判断する農村生活上の経験を、人や物事の評価にたとえた日本のことわざとされる。正確な成立年・作者・初出文献は未詳だが、江戸時代に流布した尾張いろはかるたの「み」の札として知られている。
備考
「実」は果実を指し、比喩的には成果・行い・結果を表す。外見だけで決めない教えだが、一度の失敗や単一の結果だけで人全体を断定する意味ではない。
誤用・混同注意
- 「木を見て森を見ず」と同義だとするのは誤り。「木を見て森を見ず」は細部にとらわれ全体を見失うことをいう。
- 「実」を単に『真実』の意味と解するのは不正確。もとは木になる果実であり、そこから成果・結果の意味へたとえた表現である。
例文
- 採用では学歴や肩書だけでなく、これまでの仕事の成果を見るべきだ。まさに「実を見て木を知れ」ということだ。
- 新製品が本当に便利かどうかは、利用者の評価や販売後の実績を見なければ分からない。実を見て木を知れ、である。
- 彼の口約束を信じる前に、実際に約束を守ってきたかを確かめよう。実を見て木を知れと言うからね。
分類
類義語
対比・対照ことわざ
- 子を見て親を知れ
- 論より証拠