学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆し
読み方
まなびて おもわざれば すなわち くらし、 おもいて まなばざれば すなわち あやうし
意味
学ぶだけで自分の頭で考えなければ、知識を本当に理解できず、物事の道理もはっきりしない。反対に、十分な知識や学びがないまま考えるだけでは、独断や誤りに陥って危険である。学習と熟考の両方が必要だという教え。
由来
中国の儒学者・孔子の言行を弟子たちがまとめた『論語』の「為政」篇にある言葉。「学而不思則罔、思而不学則殆」が原文で、孔子(紀元前551年~紀元前479年)の教えとされる。『論語』は孔子の死後、春秋時代末から戦国時代ごろにかけて編纂されたと考えられている。
分類・由来
備考
原文は漢文の「学而不思則罔、思而不学則殆」。現在は、学習と批判的思考の両立を説く言葉として、教育や研究の文脈で用いられる。日常会話より文章・講話向き。
例文
- 授業を聞いて暗記するだけでは不十分だ。学びて思わざれば則ち罔し、というように、自分で考える時間も持とう。
- 根拠となる資料を読まずに持論だけを述べるのは危うい。思いて学ばざれば則ち殆し、を忘れてはいけない。
- 研究では文献を幅広く学び、同時に仮説を吟味する必要がある。まさに、学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆しである。
類義語
- 温故知新
- 博学篤志、切問近思
- 学問と思索を両立させる
対義語
- 学びて思う
- 独断に陥らず学ぶ