孝悌は仁の本なり
読み方:こうてい は じん の もと なり
意味
父母によく仕え敬う「孝」と、兄や年長者を敬い、弟や年少者を慈しむ「悌」は、他人を思いやる徳である「仁」の根本である、という意味。身近な家族への敬愛を実践することが、人としての広い慈愛につながると説く。
由来
中国の儒教経典『論語』の「学而」篇にある、有子(孔子の弟子)の言葉「孝弟(悌)なる者は、それ仁を為すの本たるか」に基づく。『論語』は孔子(紀元前551~前479年)と弟子たちの言行を、孔子没後から戦国時代ごろにかけて編纂したものとされる。日本には古くから儒教思想とともに伝わり、教訓的な句として定着した。
備考
「悌」は本来、年長の兄を敬うことを中心とする語で、広くは年長者への敬意をいう。「仁」は儒教における中心的な徳目である。現代では日常会話より、道徳・教育・漢文の文脈で用いられる。
例文
- 子どもに家族を大切にする心を教える際、「孝悌は仁の本なり」という言葉を紹介した。
- 祖父母を敬い、兄弟で助け合う姿は、まさに孝悌は仁の本なりという教えを実践している。
- 社会のために尽くす前に、まず身近な親子・兄弟の関係を大切にすることが、孝悌は仁の本なりの趣旨である。
分類
類義語
対義語
- 不孝
- 兄弟げんか
- 兄弟牆に鬩ぐ