女と金は身の仇
読み方:おんな と かね は み の あだ
意味
女性や金銭に必要以上に執着したり、それらに振り回されたりすると、身を滅ぼす原因になりうるという戒め。ここでいう「仇」は、恨みをもつ相手ではなく、自分に害や災いをもたらすもの・原因をいう。
由来
初出や正確な成立年代は明らかではない。近世に広まった民間の教訓的なことわざで、上方いろはかるたの「を」の札としても知られる。女性関係と金銭への過度な欲望が、争い・破産・身の破滅を招くという、当時の男性中心的な社会観を反映した表現である。
備考
現代では女性そのものを害悪とみなす表現として受け取られやすく、使用には注意が必要。一般には、恋愛・金銭への過度な執着を戒める歴史的な言い回しとして扱われる。
別表記
- 女と金とは身の仇
- 女と金は身の敵
誤用・混同注意
- 「仇」を単に『恨みをもつ敵』と解釈するのは不十分で、ここでは『身を害し、破滅を招く原因』の意味である。
- 女性一般が害悪だと断定することわざだと受け取るのは不適切で、本来は女性関係や金銭への過度な執着・放縦を戒める歴史的表現である。
例文
- 浪費と不倫騒動で信用を失った彼を見て、祖父は「女と金は身の仇というから、ほどほどにせよ」と諭した。
- このことわざを文字どおり女性を悪者にする意味で使うのではなく、女と金は身の仇というように、欲望に振り回される危うさを説く言葉として捉えるべきだ。
- 事業で成功しても金銭感覚を失えば失敗しかねない。女と金は身の仇という戒めを忘れないようにしたい。
分類
類義語
- 酒と女は身の仇
- 色と欲とは身の仇
対比・対照ことわざ
- 女と金は世の中の花