天道是か非か
読み方:てんどう ぜか ひか
意味
天の定めや世の中の道理は、果たして正しいのか、それとも正しくないのか、という意味。善人が不幸になり悪人が栄えるような不条理な現実に接し、天の正義や因果応報に疑問を抱く気持ちを表す。
由来
中国・前漢の司馬遷が紀元前91年頃までに編んだ『史記』の「伯夷列伝」にある「儻所謂天道、是邪非邪(おそらくいわゆる天道、是か非か)」に由来する。善人とされる伯夷・叔斉が餓死し、悪人が栄える例を挙げて、天の報いは正しいのかと司馬遷が問いかけた言葉である。
備考
日常会話ではあまり用いない漢文調の硬い表現。天道は自然の道理・運命・天の正義を指す。天の正義を肯定する語ではなく、その正しさを疑問視する問いである。
例文
- 善良な人が報われず、不正をした者が成功する現実を見て、彼は「天道是か非か」と嘆いた。
- この小説は、罪のない人々が苦しむ社会を描きながら、天道是か非かという重い問いを読者に投げかけている。
- 長年まじめに働いた人が災難に遭い、周囲は天道是か非かと思わずにはいられなかった。
分類
類義語
- 天道是邪非邪
- 天の道は是か非か