天才と狂人は紙一重
読み方:てんさい と きょうじん は かみひとえ
意味
卓越した才能を示す人と、常識から大きく外れた言動をする人とは、見た目には非常に近く、わずかな違いで評価が分かれることがある、という意味。「紙一重」は差がごく小さいことのたとえ。ただし、精神疾患や特定の人々を一括りに評価する表現になり得るため、使用には配慮が必要である。
由来
「天才と狂気は紙一重」という形でも広く使われる近代以降の警句で、西洋に古くからある「天才と狂気は近い」という思想・表現の影響を受けたものと考えられる。「Great wits are sure to madness near allied(偉大な知性は狂気に近く結び付く)」など、17世紀イギリスの詩人ジョン・ドライデンの詩句が類似表現として知られる。ただし、「天才と狂人は紙一重」という日本語の形そのものの初出年・特定の出典は明確ではない。
備考
人の精神状態を「狂人」と呼ぶ語には差別的・侮蔑的に受け取られるおそれがある。現代では「天才と狂気は紙一重」などの言い換えもあるが、精神疾患と才能を安易に結び付けない配慮が望ましい。
例文
- 彼の発想は常識を超えているが、成功すれば革新、失敗すれば奇抜と見られる。天才と狂人は紙一重ということかもしれない。
- 周囲には理解されなかった研究が後に高く評価され、天才と狂人は紙一重だと言われた。
- 型破りな芸術家を評して「天才と狂人は紙一重」と言うことがあるが、安易な決め付けには注意したい。
分類
類義語
- 天才と狂気は紙一重
- 天才と狂気は隣り合わせ
- 天才は狂気に近い