天下の難事は必ず易きより作り、天下の大事は必ず細より作る
読み方:てんか の なんじ は かならず やすき より おこり、てんか の だいじ は かならず さい より おこる
意味
世の中の困難な事柄も、最初は取り組みやすい小さなことから始まる。また、天下を動かすような大きな事業も、細かな事柄を積み重ねることで成し遂げられるという意味。大きな目標ほど、目の前の小さな一歩を着実に進めるべきだと説く。
由来
中国の思想書『老子(道徳経)』第63章にある「天下の難事は必ず易きに作り、天下の大事は必ず細に作る」に由来する。『老子』は春秋戦国時代、紀元前4~3世紀頃までに成立したと考えられている。原文を日本語の訓読調で表した語句である。
備考
「易き」は容易なこと、「細」は小さく細かなことを指す。長い表現のため、文章・講演・訓示などで引用されることが多い。原典では「作る」は「作(おこ)る」と読み、起こる・始まるの意もある。
例文
- 新規事業の立ち上げは壮大に見えるが、天下の難事は必ず易きより作り、天下の大事は必ず細より作るというように、まずは顧客一人への聞き取りから始めよう。
- 資格試験の合格も、毎日単語を十個覚えることの積み重ねだ。天下の難事は必ず易きより作り、天下の大事は必ず細より作ると言うではないか。
- 地域の防災計画を成功させるには、各家庭の連絡先を確認するような地道な作業を怠れない。まさに天下の難事は必ず易きより作り、天下の大事は必ず細より作るということだ。
分類
類義語
- 千里の道も一歩から
- 塵も積もれば山となる
- 九層の台も累土より起こる