天は一物を生ずれば一物を制す
読み方:てん は いちもつ を しょうずれば いちもつ を せいす
意味
どれほど強大な力・性質をもつものでも、それを抑えたり対抗したりする別のものが必ず存在する、という意味。自然界の天敵関係のほか、社会において強者にも弱点や対抗者がいることのたとえとして用いる。
由来
中国・明代(16世紀)の長編小説『西遊記』に見られる「天生一物、必有一物以制之(天が一つのものを生じれば、必ずそれを制するものがある)」に由来するとされる。日本では「天は一物を生ずれば一物を制す」という形でことわざとして定着した。
備考
「一物」は一つの生物・物事・力、「制す」は抑える意。自然界の天敵関係をいう場合のほか、強者にも対抗者や弱点があるという比喩に用いる。
別表記
- 天は一物を生ずれば一物を以て之を制す
- 天は一物を生ずれば一物をもってこれを制す
- 天は一物を生ずれば一物を以て制す
例文
- この害虫は非常に繁殖力が強いが、それを捕食する昆虫もいる。まさに天は一物を生ずれば一物を制すだ。
- 市場を独占しているように見えた企業にも、革新的な新興企業が現れた。天は一物を生ずれば一物を制すということかもしれない。
- どんなに腕力の強い選手にも、技術や速さで対抗できる相手がいる。天は一物を生ずれば一物を制す、とはよく言ったものだ。
分類
類義語
- 一物降一物
- 毒を以て毒を制す
対義語
- 天下無敵
- 向かう所敵なし
対比・対照ことわざ
- 一物降一物