天に唾する
読み方
てん に つば する意味
他人を害したり非難したりするつもりでした行為が、結局は自分自身に災いとして返ってくること。上に向かって唾を吐けば自分に落ちてくるように、相手を貶める言動が自分の評価や立場を傷つける場合にいう。由来
上を向いて天に唾を吐けば、その唾が自分の顔に落ちるというたとえに基づく。中国の仏典『四十二章経』にある「仰天而唾、唾不汚天、還汚己身」に由来するとされる。原典は後漢時代(1〜2世紀ごろ)成立と伝えられるが、日本でことわざとして定着した正確な時期は不明。備考
「天に唾す」「天を仰いで唾す」ともいう。日常会話より文章・評論でやや多い。相手への攻撃が自分に返るという戒めとして使われる。例文
- 根拠もなく同僚の悪口を広めるなんて、天に唾するようなものだ。
- 取引先を一方的に責めた結果、自社の不備が明るみに出た。まさに天に唾する行為だった。
- SNSで他人を嘲笑していた人が、過去の発言を掘り返されて批判された。天に唾するとはこのことだ。
- 相手を陥れようとして嘘をつけば、いつか自分の信用を失う。天に唾することになるよ。
- 環境問題を無視して利益だけを追うのは、将来の自分たちに害が返るという意味で天に唾する行為だ。
類義語
- 天を仰いで唾す
- 天に唾す
- 自業自得
- 身から出た錆
- 因果応報
- 人を呪わば穴二つ
対義語
- 情けは人の為ならず
- 善因善果