大風は小穴より起こる
読み方:おおかぜ は こあな より おこる
意味
大きな災害・事件・失敗なども、初めは小さな原因や見過ごしやすい欠陥から生じるというたとえ。些細な兆候であっても軽視せず、早めに対処することが大切だという戒めを含む。
由来
中国の戦国時代末期、紀元前3世紀ごろに成立したとされる「韓非子」喩老篇にある、巨大な堤防もアリの小さな穴から崩壊するという趣旨に基づくとされる。現在の「大風は小穴より起こる」という日本語の定型表現がいつ成立したかは明確ではない。
備考
「小穴」はこのことわざでは「こあな」と読む。大きな問題の芽を早期に見つけて防ぐ、危機管理や教育の文脈で用いられる。尾張いろはかるたの「お」の札としても知られる。
別表記
- 大風は小穴より起る
- 大風は小穴から起こる
誤用・混同注意
- 「小穴」を「しょうけつ」と読むのは誤り。このことわざでは「こあな」と読む。
- 単に「小さな穴から強い風が吹く」という気象上の説明として受け取るのは不適切で、主に小さな原因が大事に発展することのたとえである。
例文
- 情報漏えいは一通の不審なメールから始まることもある。大風は小穴より起こるというから、初期対応を怠ってはいけない。
- 小さなひびを放置した結果、建物全体の修繕が必要になった。まさに大風は小穴より起こるだ。
- 社員の軽い規則違反を見過ごすと、組織全体の不正につながりかねない。大風は小穴より起こることを忘れず、早めに注意しよう。
分類
類義語
- 蟻の一穴から堤も崩れる
- 千丈の堤も蟻の一穴から崩れる
- 大事は小事より起こる
- 小事は大事を生む
対比・対照ことわざ
- 蟻の一穴から堤も崩れる
- 転ばぬ先の杖