大船も小舟より
読み方:おおぶね も こぶね より
意味
どんなに大きな船も、初めから大きかったわけではなく、小さな段階を経て造られるということ。転じて、大きな事業や立派な成果も、最初は小さな努力・小さな始まりから生まれるので、小事を軽んじず着実に積み重ねるべきだというたとえ。
由来
船造りでは大きな船も小さな舟のような規模・段階から始まるという経験則に基づくたとえとされる。正確な成立時期や特定の文献上の初出は不詳だが、江戸時代に伝承された尾張いろはかるたの「お」の札として知られる。
備考
尾張いろはかるたの「お」の札。大きな目標を小さな第一歩から始める場面で用いる。「大船に乗ったよう」は安心感を表す別のことわざである。
誤用・混同注意
- 「大船に乗ったよう」と混同し、「非常に安心できる」という意味で解釈するのは誤り。これは小さな始まりや努力の積み重ねの重要性をいう。
- 「大きな船より小舟のほうが優れている」という大小の優劣を述べたことわざではない。
例文
- 新規事業は最初の顧客一人を大切にしよう。大船も小舟よりというように、小さな実績が後の発展につながる。
- 毎日十分の練習でも続ければよい。大船も小舟よりで、上達は小さな積み重ねから始まる。
- 彼女は小さな町工場を受け継いだが、大船も小舟よりの精神で改良を重ね、今では海外にも製品を出している。
分類
類義語
- 千里の道も一歩から
- 塵も積もれば山となる
- 大木も小枝より