大勇は怯なるが如し
読み方:たいゆう は きょう なる が ごとし
意味
本当に大きな勇気を持つ人は、むやみに強がったり危険へ突進したりしないため、一見すると臆病で慎重な人のように見えるということ。真の勇者は、状況を冷静に見極め、必要のない争いや危険を避けることができるという意味である。
由来
中国・北宋の蘇軾「賀欧陽少師致仕啓」に見える「大勇若怯、大智如愚」に由来する。蘇軾が欧陽脩の致仕に際して記した文章中の句で、真に大きな勇気は一見すると臆病に見え、真の知恵は一見すると愚かに見えるという趣旨である。日本では「大勇は怯なるが如し」と訓読され、格言として用いられる。
備考
「怯」は臆病、「如し」は「〜のようだ」の意。日常会話ではやや古風で、文章や教訓的な場面で用いられる。慎重さを単なる臆病さと区別して評価する表現である。
例文
- 危険な作業の前に何度も安全確認をする彼を臆病だと言う人もいるが、大勇は怯なるが如しというように、その慎重さこそ本物の勇気だ。
- 相手の挑発にすぐ乗らず、交渉で解決しようとした隊長の態度は、大勇は怯なるが如しを思わせた。
- 大声で自分の強さを誇るよりも、必要な場面まで力を見せない人にこそ、大勇は怯なるが如しという言葉が当てはまる。
分類
類義語
- 大智は愚なるが如し
- 大巧は拙なるが如し
- 能ある鷹は爪を隠す
対義語
- 匹夫の勇
- 血気の勇
- 猪突猛進
- 無謀