大きな目から涙
読み方:おおきな めから なみだ
意味
外見が強そう・厳しそうに見える人や、普段は感情を表に出さない人でも、悲しみや感動によって涙を流すことがある、というたとえ。見かけによらず、人には情や弱さがあることをいう。
由来
個別の初出年や作者は不明である。江戸時代に流布した上方いろはかるたの「お」の札として知られる。強そうに見える者でも涙を流すという、人情のある意外な姿を表した民間のことわざとされる。
備考
現在は日常会話で頻繁に使う表現ではなく、いろはかるたやことわざとして知られる。目の大きさそのものを述べる言葉ではない。人の外見をからかう文脈での使用は避けたい。
別表記
- 大きな眼から涙
誤用・混同注意
- 目が大きい人ほど涙の量が多い、という文字どおりの意味に解するのは誤り。外見や普段の印象に反して人が涙を見せることをいう。
例文
- ふだんは部下に厳しい部長が、送別会で涙を見せた。まさに大きな目から涙だ。
- 強面の祖父が孫の合格を聞いて泣いていた。大きな目から涙というものだね。
- 彼は無口で豪胆な人だと思っていたが、被災者の話に涙した。大きな目から涙とはこのことだ。
分類
類義語
- 鬼の目にも涙
- 木石に非ず
対義語
- 血も涙もない
- 冷酷無情