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売り手よし、買い手よし、世間よし

読み方:うりて よし、かいて よし、せけん よし

意味

商売は、売る側が適正な利益を得るだけでなく、買う側も商品やサービスに満足し、さらに地域社会や世の中にも利益をもたらすものであるべきだ、という考え方。取引に関わる三者すべての幸福・利益を重視する商業倫理を表す。

由来

近江商人の商いの理念として伝えられる言葉で、「三方よし」ともいう。近江商人は江戸時代(17~19世紀)に全国で行商・商取引を行い、売り手・買い手だけでなく、商い先の地域社会にも役立つことを重んじた。ただし、この定型句そのものがいつ誰によって初めて記されたかは明確ではなく、近代以降に近江商人の精神を要約して広く定着したとされる。

備考

近江商人の理念を表す「三方よし」として、経営・CSR・地域貢献の文脈で広く用いられる。「世間」は単なる世評ではなく、地域社会・社会全体を指す。

別表記

  • 三方よし
  • 三方良し
  • 売り手良し、買い手良し、世間良し

誤用・混同注意

  • 「世間よし」を、世間からの評判さえ良ければよいという意味に限定するのは不正確。地域社会や社会全体への利益・貢献を含む。
  • 売り手と買い手の双方が得をすれば十分とする理解は不十分であり、第三者である社会・地域への配慮も要点である。

例文

  • 新規事業では利益だけを追わず、売り手よし、買い手よし、世間よしとなる仕組みを設計した。
  • 地元の雇用を生み、消費者にも安全な商品を届けるこの取り組みは、まさに売り手よし、買い手よし、世間よしの実践だ。
  • 長く信頼される会社になるには、売り手よし、買い手よし、世間よしの視点で取引先や地域と向き合う必要がある。

分類

類義語

対義語

対比・対照ことわざ

このことわざに使われている漢字