塁を高くし堀を深くす
読み方:るい を たかく し ほり を ふかく す
意味
砦や城の土塁を高くし、堀を深くして、敵が容易に攻め込めないよう防備を固めること。そこから、不測の事態や失敗に備え、準備・警戒を十分にしておくことのたとえとしても用いる。
由来
正確な初出や成立年代は不詳である。塁(砦・土塁)を高く築き、堀を深く掘るという、古代の城砦における基本的な防御策をそのまま表した語である。漢籍に見られる「高塁深溝」「深溝高塁」などの兵法・軍事表現と通じるが、現行の「塁を高くし堀を深くす」という形の典拠は特定されていない。
備考
本来は軍事・築城に関する表現で、現代では警戒や準備を厳重にする比喩としても使う。「塁」は野球の塁ではなく、土を盛った砦・防壁をいう。
別表記
- 塁を高くし堀を深くする
- 塁を高くして堀を深くする
補足
- 「塁」を野球のベースの意味に取るのは誤り。本来は砦や土塁などの防御施設を指す。
- 単に攻撃的な態度を示す意味ではなく、危険に備えて防御・準備を厳重にする意味である。
例文
- 敵軍の来襲に備え、城では塁を高くし堀を深くして守りを固めた。
- 情報漏えいを防ぐには、アクセス権限を厳しくするなど、塁を高くし堀を深くする必要がある。
- 彼女は契約前に専門家へ相談し、塁を高くし堀を深くする姿勢でリスクに備えた。
分類
類義語
- 深溝高塁
- 堅塁深溝
- 備えを固める
- 用心に用心を重ねる
対義語
- 門戸開放
- 無防備