商売に情けは禁物
読み方
しょうばい に なさけ は きんもつ意味
商売では、相手への同情や私的な人情に流されて値引き・掛け売りなどをすると、利益や経営を損なうおそれがあるため、冷静に取引すべきだという意味。人情を完全に否定するというより、仕事上の判断と私情を混同しないよう戒める言葉。由来
成立した時期や最初の出典ははっきりしていない。商人が利益を確保し、取引上の規律を守る必要があったことから生まれ、江戸時代以降の商人社会で育まれた商売上の教訓と考えられる。「禁物」は「してはいけないもの」の意。備考
冷淡に振る舞うことを無条件に勧める言葉ではない。現代では、信頼関係や顧客への配慮も商売で重視されるため、私情による不公平な判断を戒める意味で使うとよい。例文
- 知人だからと原価を割る値段で売っていては店が続かない。商売に情けは禁物だ。
- 困っている事情には共感するが、契約の条件まで曖昧にするのはよくない。商売に情けは禁物ということだ。
- 父は、従業員への思いやりは大切にしつつも、取引先への請求は期限どおりに行い、「商売に情けは禁物」と言っていた。
類義語
- 商売に情けは無用
- 商売は商売
- 商いは牛のよだれ
対義語
- 情けは人の為ならず
- 損して得取れ
- 義理と人情