名人は人を謗らず
読み方
めいじんは ひとを そしらず
意味
本当に技量や人格に優れた人は、自分に確かな自信と余裕があり、他人の欠点をあげつらったり、悪口を言ったりしないという教え。「謗る」は、相手を悪く言う、そしるという意味。
由来
初出の文献や成立した年代、作者は明確には分かっていない。特定の中国古典などを直接の典拠とする確かな説も定まっておらず、日本語のことわざとして伝わってきた表現である。
備考
「謗る」は日常会話ではあまり使わない硬い語で、「そしる」と読む。建設的な批評まで否定する表現ではなく、感情的に他人をおとしめる態度を戒める教えとして用いる。
例文
- 彼は若手の失敗を笑うことなく丁寧に助言した。まさに「名人は人を謗らず」だ。
- 競合他社をけなして営業するより、「名人は人を謗らず」の姿勢で自社の強みを示したい。
- 師匠は弟子の演奏の欠点を並べ立てず、改善の道筋を示した。名人は人を謗らずという。
類義語
- 能ある鷹は爪を隠す
- 実るほど頭を垂れる稲穂かな
- 君子は人の悪を言わず
対義語
- 人を謗る
- 人の悪口を言う
- 弱い犬ほどよく吠える