名人に二代なし
読み方
めいじん に にだい なし
意味
ある分野で並外れて優れた名人が、同じ家系や同じ分野に二代続けて現れることはまれだ、という意味。優れた才能や技量は、親子・師弟の関係や家柄だけで必ず受け継がれるものではないことをいう。
由来
特定の人物や文献を初出とすることが確認されているわけではなく、成立時期は不明である。日本の芸能・職人・武芸など、技量を重んじる世界で、卓越した才能は家系だけでは継承できないという経験則から生まれ、広まったことわざと考えられている。
分類・由来
備考
才能が遺伝・世襲しないことを断定する表現ではなく、卓越した技能はまれであるという経験則をいう。親子や後継者への評価として使う際は、相手を低く見る響きにならないよう注意が必要。
例文
- 父は陶芸の名人だったが、息子が同じ評価を得られるとは限らない。まさに名人に二代なしだ。
- 名人に二代なしというが、家業を継ぐ人も親とは違う方法で努力を重ねれば、自分自身の名人になれる。
- 祖父も父も著名な棋士だが、彼女も一流の棋士になった。名人に二代なしという通説を覆した例だ。
類義語
- 名人は一代限り
- 名人の子に名人なし
対義語
- 蛙の子は蛙
- 瓜の蔓に茄子はならぬ
- 血は争えない