古きを捨て新しきにつく
読み方:ふるきを すて あたらしきに つく
意味
古い慣習・制度・考え方などを捨て、時代や状況に合う新しいものに従うこと。変化に対応して、従来のやり方を改めるべきだという意でいう。ただし、古いものをすべて無条件に否定せよという意味ではない。
由来
中国の史書『史記』に見える「去故就新(故きを去り新しきに就く)」を踏まえた表現とされる。『史記』は前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに編んだ史書である。日本語で現在の形がいつ定着したかは明確ではない。
備考
改革や刷新を肯定する文脈で使う。古い知識や伝統を学んで新しい知見を得る「温故知新」とは、古いものへの向き合い方が異なる。尾張いろはかるたの「ふ」の札としても知られる。
別表記
- 古きを捨てて新しきにつく
- 古きを捨て新しきに就く
- 古きを捨てて新しきに就く
誤用・混同注意
- 「温故知新」と同じ意味だとするのは不正確。「温故知新」は古い事柄を学んで新たな知識・道理を得る意であり、古いものを捨てることを主眼としない。
- 古い伝統や慣習をすべて否定すべきだという意味に限定するのは誤り。時代に合わないものを改め、新しい方針を採る意である。
例文
- 市場の変化が激しい以上、会社も古きを捨て新しきにつく姿勢を持たなければならない。
- 祖父は伝統を大切にしつつも、必要な場面では古きを捨て新しきにつく決断をした。
- 制度を見直す際には、古きを捨て新しきにつくことだけを急がず、旧制度の長所も検討すべきだ。
分類
類義語
- 去故就新
- 旧きを捨て新しきを取る
- 吐故納新