博打は身代の敵
読み方:ばくちは しんだいの かたき
意味
博打は一時的に勝つことがあっても、続ければ金銭や家の財産を失い、生活や家業を破綻させかねない。したがって博打は、自分や一家の財産にとって敵同然であり、手を出すべきではないという戒め。
由来
「身代」は身代わりの意味ではなく、家の財産・家産をいう。博打によって財産を失い、家を傾ける害を、家産を損なう「敵」にたとえた言葉である。正確な成立時期や最初の出典は不詳だが、近世、特に江戸時代に広まった賭博への戒めとされ、尾張いろはかるたの「は」の札としても知られる。
備考
「身代」は「しんだい」と読み、家の財産・家産の意。「身代わり」の意味ではない。現代では、賭博への強い警告として用いる古風なことわざである。
別表記
- 博打は身代の仇
- 博奕は身代の敵
- 博奕は身代の仇
誤用・混同注意
- 「身代」を「身代わり」の意味に解するのは誤り。ここでは一家の財産・家産を指す。
- 「敵」を実在の敵の意味だけに取るのは不適切で、財産を失わせる原因・害悪という比喩である。
例文
- 祖父は「博打は身代の敵だ」と言って、安易な賭け事に手を出さないよう孫を諭した。
- 借金までして競馬にのめり込む友人を見て、まさに博打は身代の敵だと思った。
- 一度の勝ちに気をよくして賭け事を続けるのは危険だ。博打は身代の敵という教えを忘れてはならない。
分類
類義語
- 博打は身上の敵
- 博打打ちは三年経てば乞食する
- 賭博は身を滅ぼす