千里の馬は常に有れども伯楽は常には有らず
読み方:せんりの うまは つねに あれども はくらくは つねには あらず
意味
優れた才能を持つ人は世の中に常にいるが、その才能の価値を正しく見抜き、評価して活躍の機会を与えられる人物は、いつもいるわけではないという意味。人材そのものよりも、人材を発見・育成・登用できる理解者や指導者が希少であることをいう。
由来
中国・唐代の文学者、韓愈(かんゆ、768~824)が9世紀初頭に著した随筆「雑説四(馬説)」の「千里馬常有、而伯楽不常有」に基づく。伯楽は、春秋時代に馬の良し悪しを見分ける名人として知られた孫陽の別名である。日本では漢文の訓読として定着した。
備考
「伯楽」は人や馬の才能を見抜く目利き・理解者のたとえ。現代では採用担当者、上司、指導者、投資家などについて用いる。原典の「千里馬」は一日に千里を走る名馬を指す。
例文
- 優秀な若手は多いのに、その力を引き出せる上司は少ない。まさに「千里の馬は常に有れども伯楽は常には有らず」だ。
- 新事業の成功には、才能ある技術者だけでなく、その可能性を評価する投資家が必要だ。千里の馬は常に有れども伯楽は常には有らず、ということだろう。
- 彼女が研究者として認められたのは、指導教員が早くから才能を見抜いたからだ。千里の馬は常に有れども伯楽は常には有らずとはよく言ったものだ。
分類
類義語
- 伯楽に会う
- 知音を得る
- 士は己を知る者のために死す