勘定より念仏
読み方
かんじょう より ねんぶつ
意味
金銭の損得や細かな計算をすることよりも、仏を信じて念仏を唱えること、すなわち信仰や精神的な救いを優先するということ。転じて、目先の利益よりも信念や心のよりどころを大切にする態度をいう。
由来
成立時期や最初の出典は明らかではない。金銭の収支・損得を表す「勘定」と、阿弥陀仏を念じて唱える「念仏」を対比させ、現世の利益よりも仏教的な信仰を重んじる考えを表した日本のことわざである。近世以降の民間で用いられてきたと考えられる。
分類・由来
備考
現代の日常会話ではあまり頻繁には使われず、宗教・信仰に関する文脈で用いられることが多い。無計画に金銭を軽視せよという意味ではなく、何を優先するかを示す表現である。
例文
- 彼は勘定より念仏という考えで、採算が合うかどうかよりも、毎朝の勤行を欠かさなかった。
- 寺の運営には費用も必要だが、住職は「勘定より念仏」と言って、まず信者の心の支えとなることを優先した。
- 売上だけを追うのではなく地域への祈りを大切にするその姿勢は、まさに勘定より念仏だ。
類義語
- 信心第一
- 損得より信仰
- 金銭より信仰