前尻を撫でる
読み方:まえじり を なでる
意味
人の後をぴったり追い、考え方や行動をそのまままねること。自分の考えを持たず、他人のしたことに追随するという、やや批判的な意味で用いる。
由来
成立時期や最初の出典は明確ではない。「前尻」は前を行く人の尻をいい、その尻に触れるほど近く後を付いて行く姿から、他人のまねをして追随することを表したとされる。江戸時代後期ごろに広まった尾張いろはかるたの「ま」の札として知られる。
備考
古風で、現代の日常会話ではあまり使われない。他人の模倣や追随を戒める、やや否定的な表現である。尾張いろはかるたの「ま」の札。
別表記
- 前尻をなでる
誤用・混同注意
- 「前に立って人を導く」「人を追い越す」という意味にするのは誤り。前を行く人の後に付き従い、まねることをいう。
- 文字どおり尻を撫でる動作を指す表現ではない。
例文
- 競合他社の前尻を撫でて同じ商品を出すだけでは、市場で評価されにくい。
- 先輩の前尻を撫でるのではなく、自分なりの研究テーマを見つけるべきだ。
- 流行の前尻を撫でるような企画ばかりでは、長く支持を得られない。
分類
類義語
- 人の尻馬に乗る
- 猿真似
- 二番煎じ
- 後追いをする
対義語
- 独立独歩
- 我が道を行く
- 独創性を発揮する
対比・対照ことわざ
- 人の尻馬に乗る
- 独立独歩