前人樹を植え、後人涼を得
読み方:ぜんじん きを うえ、 こうじん りょうを う
意味
先人が将来を見据えて努力や準備をしておけば、後の世代の人々がその恩恵を受けられるというたとえ。自分の利益だけでなく、子孫や社会の未来のために基盤を築くことの大切さをいう。
由来
中国で古くから伝わることわざ「前人栽樹、後人乗涼(前人栽树,后人乘凉)」に由来する。先に生きた人が木を植え、後に生きる人がその木陰で涼むという情景を表したもの。作者や正確な成立時期は不明で、日本語では中国の成句を訓読風にした表現として用いられる。
備考
漢文調で硬い表現のため、日常会話よりも文章・式辞・教育や環境に関する文脈で使われる。中国語では「前人栽樹、後人乗涼」が一般的な形。
例文
- 公共図書館の建設は、まさに「前人樹を植え、後人涼を得」の精神で、未来の市民のために行う事業だ。
- 祖父母が守ってきた里山のおかげで、私たちは豊かな自然を楽しめる。前人樹を植え、後人涼を得とはこのことだ。
- 目先の利益だけを追わず、研究や教育に投資することが、前人樹を植え、後人涼を得る社会につながる。
分類
類義語
- 先人の恩恵を受ける
- 後世のために尽くす
- 子孫のために木を植える
対義語
- 後は野となれ山となれ
- 我が亡き後に洪水は来たれ