初めに言葉ありき
読み方:はじめに ことば ありき
意味
キリスト教では、天地が造られる以前から「言葉(ロゴス)」が存在し、その言葉は神と共にあり、神そのものであったという意味。ここでの「言葉」は単なる発言ではなく、神の理性・真理・創造の力、またイエス・キリストを指す。転じて、物事の始まりに理念や言葉があることを強調する表現としても用いられる。
由来
『新約聖書』「ヨハネによる福音書」第1章第1節に由来する。原典のギリシア語は「Ἐν ἀρχῇ ἦν ὁ λόγος(エン・アルケー・エーン・ホ・ロゴス)」で、「初めにロゴスがあった」の意。ヨハネ福音書の成立は一般に紀元1世紀末ごろとされる。日本語では明治期以降の聖書翻訳を通じて広まり、「太初に言ありき」「初めに言があった」などの訳語もある。
備考
聖書由来の文語的な表現で、「言葉」は日常的な発言ではなく、神的な理性・真理を表す「ロゴス」を指す。正式な聖書訳では「言」「言があった」など、訳文に違いがある。
例文
- ヨハネ福音書の「初めに言葉ありき」は、キリスト教におけるロゴスの思想を示す重要な一節である。
- この作家は、世界を変える出発点は思想を表す言葉だとして、「初めに言葉ありき」と語った。
- 新しい運動を始める前に理念を文章化する姿勢は、まさに「初めに言葉ありき」という考え方に通じる。
分類
類義語
- 太初に言ありき
- 初めに言があった