冬の蠅夏の蚊
読み方:ふゆ の はえ なつ の か
意味
冬に家の中で飛び回る蠅や、夏に人にまとわりつく蚊のように、そばにいてうるさく、邪魔で疎ましい者・物事をたとえる。特に、しつこく関わって人を悩ませる存在についていう。
由来
正確な初出や成立時期は未詳である。冬の蠅と夏の蚊という、季節ごとに人を不快にさせる虫を並べて、煩わしく疎ましいものを表した和語のたとえとされる。江戸時代に成立・普及した尾張いろはかるたでは「ふ」の札として採られ、ことわざとして伝承された。
備考
現代の日常会話では頻出ではなく、ことわざ辞典や尾張いろはかるたで見かけることが多い。人を虫にたとえる強い侮蔑表現になり得るため、直接相手に向ける使用は注意が必要。
別表記
- 冬の蝿夏の蚊
- 冬の蠅、夏の蚊
- 冬の蝿、夏の蚊
例文
- 彼は断っても毎日のように訪ねてきて、私には冬の蠅夏の蚊のように煩わしい。
- 根拠のない苦情を何度も送りつける匿名の投稿者は、店にとって冬の蠅夏の蚊だった。
- 意見の違う社員を冬の蠅夏の蚊扱いして排除するようでは、健全な組織とはいえない。
分類
類義語
- 目の上の瘤
- 目の上のたんこぶ
- 針のむしろ
対比・対照ことわざ
- 目の上の瘤