働かざる者食うべからず
読み方
はたらかざる もの くうべからず
意味
働こうとしない者は食べる資格がない、または食べさせるべきではないという、勤労を求める厳しい考えを表す。一般には、努力や労働をせずに利益だけを得ようとしてはならないという戒めとして用いる。ただし、病気や失業など、働けない事情がある人まで非難する意味ではない。
由来
新約聖書『テサロニケの信徒への手紙二』3章10節にある、使徒パウロに帰される言葉が源流である。原典は1世紀ごろに成立したとされる。日本語の定型的な言い回しとしていつ成立したかは明確ではないが、明治期以降の聖書翻訳を通じて知られ、ロシア革命後には勤労を重視する標語としても広まった。
分類・由来
備考
「ざる」は「ない」、「べからず」は「してはいけない」を表す文語的表現。勤労の義務を強く説くため、病気・介護・失業などの事情を無視する響きにならないよう、現代では使用場面への配慮が必要である。
例文
- 祖父は、何もしないで小遣いだけを求める弟に、「働かざる者食うべからずだ」と諭した。
- この制度は、働かざる者食うべからずという考え方を強く反映している。
- 「働かざる者食うべからず」という言葉だけでは、働きたくても働けない人の事情を十分に捉えられない。
類義語
- 蒔かぬ種は生えぬ
- 労せずして得るものなし