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傘と提灯は役に立たぬがよい

読み方

かさ と ちょうちん は やく に たたぬ が よい

意味

雨が降らず、夜道を歩かずに済めば、傘も提灯も出番がない。それが最も望ましいという意味。転じて、災害・病気・事故などに備える道具や用心は準備しておくべきだが、実際には使わずに済む、つまり悪い事態が起こらないのが一番だというたとえ。

由来

成立年代や初出文献は未詳。和傘と提灯が、外出や旅、夜道のための必需品として広く用いられた近世、特に江戸時代の生活感覚を背景に生まれた日本のことわざと考えられる。雨天や夜間を避けられれば両方とも不要であることから、備えを使わずに済む状態のよさを表した。

分類・由来

備考

「提灯」は夜道を照らす携帯用の灯火。現代では雨具・懐中電灯・救急箱・防災用品など、非常時に備える物一般にたとえて用いる。古風な言い回しで、日常会話での使用頻度は高くない。

例文

  • 遠足には雨具を持たせたが、結局一度も使わずに済んだ。まさに「傘と提灯は役に立たぬがよい」だ。
  • 防災用品は十分に備えておくべきだが、使うような災害が起きないのが一番である。傘と提灯は役に立たぬがよい、という考え方だ。
  • 懐中電灯を持って出たものの、日暮れ前に無事帰宅できた。祖父は「傘と提灯は役に立たぬがよい」と笑った。

類義語

このことわざに使われている漢字