信心から物が出る
読み方:しんじん から もの が でる
意味
神仏をまじめに信じて信心を重ねていれば、その功徳や加護によって、財産・幸運・思いがけない利益などを得られるということ。「物」は物品だけでなく、利益やよい結果を広く指す。
由来
正確な初出や成立時期は未詳。神仏への信仰によって現世で利益を受けるという、日本の民間信仰・仏教信仰に見られる「現世利益」の考え方を背景として生まれたことわざとされる。少なくとも近世以降、信心の功徳をいう表現として用いられてきた。
備考
主に神仏への篤い信仰と、その結果としての功徳・利益をいう古い表現。現代では日常会話より、年配者の話や宗教・民俗に関する文脈で見聞きしやすい。
誤用・混同注意
- 「信心さえあれば努力をしなくても必ず金銭や利益が手に入る」という意味に限定するのは不適切。信仰による加護・功徳や幸運を広くいう表現である。
例文
- 毎朝欠かさず寺に参る祖母は、「信心から物が出る」と言って、日々の小さな恵みに感謝している。
- 商売が好転した彼は、地域の祭りを支えてきたからだろう、信心から物が出るとはこのことだ、と語った。
- 祖父は、困ったときだけ神頼みをする私に、信心から物が出るのだから普段から心を正してお参りしなさいと言った。