仏作って魂入れず
読み方
ほとけ つくって たましい いれず意味
物事の大部分を立派に仕上げながら、最も大切な最後の仕上げや核心となる点が抜けていること。形だけは整っていても、肝心な中身・精神・機能が備わっていなければ価値が十分に出ない、という戒め。由来
仏像を彫り上げても、開眼供養などで魂を入れなければ本当の仏としては完成しない、という仏教的な考え方に由来する。成立年代は不詳だが、近世(江戸時代ごろ)には広く用いられていたとされる。備考
批判的・戒めの意味で使うことが多い。人そのものより、仕事・企画・作品など「完成に近いが肝心な点が欠けるもの」に対して用いるのが自然。例文
- 資料はきれいに作ったのに結論が抜けていて、仏作って魂入れずだ。
- 新しい店は内装こそ豪華だが、接客教育ができておらず、まさに仏作って魂入れずである。
- アプリを公開したものの、肝心のセキュリティ対策を忘れていたのでは仏作って魂入れずだ。
- 卒業論文はページ数だけ多くても、主張がはっきりしなければ仏作って魂入れずになってしまう。
- 企画書のデザインに時間をかけるより、提案の中身を詰めないと仏作って魂入れずだよ。
類義語
- 画竜点睛を欠く
- 肝心要が抜ける
- 詰めが甘い
- 九仞の功を一簣に虧く
- 最後の仕上げを怠る
対義語
- 画竜点睛
- 有終の美を飾る
- 仕上げが肝心
- 最後まで気を抜かない