仏も人も表向き
読み方:ほとけも ひとも おもてむき
意味
仏像も人間も、まず外から見える姿や体裁が大切にされる、という意味。人は内心だけでなく、身なり・態度・言葉遣いなどの「表向き」によって評価されやすいため、外見や礼儀を整える必要があるという教えである。外面だけで人の価値が決まる、という意味ではない。
由来
江戸時代(17~19世紀)に広まった上方いろはかるたの「ほ」の札として知られることわざである。個別の著者や初出文献は明確ではないが、仏像も人も人目に触れる表側を整える、という当時の社会的な体裁・礼儀の感覚を表した表現とされる。
備考
上方いろはかるたの「ほ」。現在は日常会話での使用頻度は高くない。外見だけを重視せよというより、他者に接する際の身だしなみや礼儀の必要をいう際に用いる。
別表記
- 仏も人もおもてむき
誤用・混同注意
- 「内面は不要で、外見だけで人の価値を判断すべきだ」という意味に取るのは不正確。主に社会生活で求められる体裁や礼儀を整えることをいう。
例文
- 初対面の取引先へ行くのだから、仏も人も表向きというように、服装と言葉遣いを整えておこう。
- 祖母は、部屋が散らかっていても来客の前ではきちんとしなさいと、仏も人も表向きだと言った。
- 本音を隠して見栄を張るという意味ではなく、仏も人も表向きとして最低限の礼儀を示すことが大切だ。
分類
類義語
- 馬子にも衣装
- 衣装の徳
対義語
- 人は見かけによらぬもの
- 人は見目よりただ心
対比・対照ことわざ
- 人は見かけによらぬもの
- 人は見目よりただ心