人心蛇を呑む
読み方
じんしん へびを のむ
意味
人間の欲望は非常に強く、満足することを知らず、蛇さえ呑み込むほど際限なく大きくなるというたとえ。必要以上の利益や物を求め続ける、人の飽くことのない欲心を戒める言葉である。
由来
中国の俗諺「人心不足蛇吞象(人心足らず、蛇は象を呑む)」に基づく表現とされる。人の欲心を、象ほどの大きなものまで呑もうとする蛇にたとえたもの。原典や正確な成立時期は特定されていないが、中国で古くから伝わる民間の教訓を日本語として受け入れた表現である。
分類・由来
備考
現代の日常会話ではまれで、文章語・教訓的な文脈で用いられる。「人心」はここでは世論ではなく、人間の欲心・心のあり方を指す。
例文
- 会社が十分な利益を出しているのに、さらに無理な値上げを求めるのは、人心蛇を呑むというものだ。
- 小さな成功で満足できず、次々と不正な利益に手を出した彼の姿には、人心蛇を呑むという戒めを思う。
- 便利な物を手に入れてもなお新しい物を欲しがるのは、人心蛇を呑むといわれる人間の性なのかもしれない。
類義語
- 欲の皮が突っ張る
- 人の欲には限りがない
- 際限なく欲する
- 貪欲