人は一代名は末代
読み方
ひと は いちだい な は まつだい意味
人の一生は一代限りで終わるが、その人の名声や評判は死後も長く後世に残るという意味。だからこそ、生きている間の行いを正し、名誉を汚さないようにすべきだという戒めとして用いられる。由来
「人は一代、名は末代」とも表記する。人間の寿命の短さと、名誉・評判が子孫や後世まで残ることを対比したことわざ。武家社会や儒教的な名誉観を背景に広まったと考えられるが、成立年・初出文献は不詳。少なくとも近世以降の日本で教訓句として用いられてきた。備考
「名」は名前そのものより名声・評判を指す。やや古風で教訓的な言い回し。名誉を重んじる場面で使われるが、現代では堅い響きがある。例文
- 不正をすれば一時は得をしても、人は一代名は末代だから、家族にまで恥を残すことになる。
- 祖父は人は一代名は末代と言って、どんな小さな約束も必ず守る人だった。
- 会社の看板を背負っている以上、人は一代名は末代の気持ちで誠実に対応しよう。
- 目先の利益に迷ったが、人は一代名は末代だと思い直し、正直に事情を説明した。
- 彼は引退試合で勝敗よりも態度を重んじ、人は一代名は末代という言葉を体現した。
類義語
- 虎は死して皮を留め人は死して名を残す
- 人死して名を留む
- 死して名を残す
- 名を惜しむ
対義語
- 名を捨てて実を取る
- 実を取って名を捨てる
- 花より団子