人にして信なくば、その可なるを知らず
読み方:ひと にして しん なくば その かなるを しらず
意味
人として他人から信頼される誠実さや信用がなければ、その人が社会でどのように成り立ち、何ができるのか分からない、という意味。人間関係や社会生活の土台として「信」が不可欠であることを説く言葉。
由来
中国古典『論語』の「為政」篇にある孔子の言葉「人而無信、不知其可也(人にして信なくば、その可なるを知らず)」に由来する。孔子は紀元前6~5世紀ごろの人物だが、『論語』は弟子たちによって戦国時代(おおむね紀元前4~3世紀ごろ)に編纂されたとされる。日本には漢籍の受容とともに伝わった。
備考
「信」は単なる信用のほか、誠実さ、約束を守ること、真心を指す。現代ではやや硬い漢文調の表現で、倫理・教育・政治・経営などの文脈で用いられる。
例文
- 約束を守らず説明もしない会社は、人にして信なくば、その可なるを知らずと言われても仕方がない。
- 商売では商品力だけでなく信用が大切だ。人にして信なくば、その可なるを知らずという教えを忘れてはならない。
- 政治家は言葉と行動を一致させるべきだ。人にして信なくば、その可なるを知らずということなのである。
分類
類義語
- 信なくば立たず
- 信は万事の本をなす
- 人而無信、不知其可也
対義語
- 不信不実
- 背信
- 言行不一致