一杯の茶にも主人あり
読み方:いっぱいのちゃにも しゅじんあり
意味
一杯の茶のようなささやかなもてなしにも、それを用意してくれた人の心遣いや労があるということ。人から受けた小さな親切や世話も当たり前と思わず、感謝して粗末に扱ってはいけない、という教え。
由来
客に茶を出してもてなす日本の習慣を背景に生まれた言い回しと考えられる。「主人」は単なる所有者ではなく、茶を用意して客に供する人、すなわちもてなす側を指す。正確な初出文献や成立年代は明らかではないが、茶の湯や来客応対の文化と結び付いて伝わったとされる。
備考
「主人」は家の主というより、茶を用意して客に供する人の意。現代の日常会話では多用されないが、感謝や礼儀を説く場面で使われる。
例文
- いただいた一杯のお茶にも主人ありという気持ちで、出してくれた方にきちんとお礼を言った。
- 無料の飲み物だからといって無駄にしてはいけない。一杯の茶にも主人ありだ。
- 祖母は「一杯の茶にも主人あり」と言って、食事や品物を用意してくれた人への感謝を教えてくれた。
分類
類義語
- 一飯の恩義
- 一宿一飯の恩義
- 受けた恩は石に刻め