一を知りて二を知らず
読み方:いち を しりて に を しらず
意味
一つの事柄や一部分だけを知っていて、それに関連する別の面や全体を理解していないこと。限られた知識や一面的な見方にとらわれ、物事を十分に把握できていない状態を批判的にいう。
由来
中国の思想書『荘子』「天地篇」にある「其の一を識りて、其の二を知らず(識其一、不識其二)」に基づくとされる。『荘子』は戦国時代(紀元前4~3世紀頃)に成立したとされ、日本では漢文の教養を通じて「一を知りて二を知らず」という形で定着した。
備考
主に、知識や判断が一面的で不十分であることを批判する際に用いる。現代語では「一を知って二を知らず」ともいう。相手を直接評する場合は、やや厳しい響きがある。
例文
- 数字が少し改善しただけで事業全体が成功したと判断するのは、一を知りて二を知らずというものだ。
- 彼は技術には詳しいが利用者の事情を考えない。一を知りて二を知らずにならないよう、広い視点を持つべきだ。
- 一つの報道だけを信じて結論を出すと、一を知りて二を知らずとのそしりを受けかねない。
分類
類義語
対義語
- 一を聞いて十を知る
- 一を以て万を知る