ロンドンの事件を知ろうと思えば田舎に行かねばならぬ
読み方:ろんどん の じけん を しろう と おもえば いなか に いかねば ならぬ
意味
物事の中心にいる当事者は、情報や利害関係に囲まれていて、かえって全体像をつかみにくいことがある。離れた場所にいる人や第三者のほうが、周囲から伝わる情報を比べて、事情を客観的によく知っている場合があるというたとえ。
由来
イギリスに伝わることわざを日本語に訳した表現とされる。ロンドンのような大都市の出来事は、当事者が多く情報も錯綜する都市内より、地方で人々が持ち寄る話のほうが整理されて聞こえる、という逆説を表す。原文の成立時期・初出資料は明確ではない。
備考
現代の日常会話で頻繁に用いる定型句ではなく、外国のことわざ・警句として引用されることが多い。「田舎」は単に都市から離れた地方を指す。
別表記
- ロンドンの出来事を知ろうと思えば田舎へ行かねばならぬ
- ロンドンの事件を知ろうと思えば田舎へ行かなければならない
補足
- 田舎に行けばロンドンの事件を直接見聞きできる、という字義どおりの意味ではない。中心から距離を置いた第三者のほうが事情を客観視できることがある、という逆説である。
- 都会の情報は常に田舎のほうが早く正確だ、という事実を述べた表現ではない。
例文
- 会社の混乱を知るには、役員だけでなく取引先や周辺部署の話も聞くべきだ。ロンドンの事件を知ろうと思えば田舎に行かねばならぬ、ということだ。
- 首都で決められた制度の実際の影響は地方の現場に現れる。ロンドンの事件を知ろうと思えば田舎に行かねばならぬとは、まさにこのような場合をいう。
- 彼は都会の流行を分析するため、あえて地方の若者に聞き取り調査をした。ロンドンの事件を知ろうと思えば田舎に行かねばならぬという発想である。