かったいの瘡うらみ
読み方:かったい の かさうらみ
意味
現在では使用を避けるべき差別的な旧語を含む表現。古くは、いったん生じた恨みは病の瘡のように容易には消えず、長く深く残ることのたとえとして用いられた。恨みの根深さ・執念深さをいう。
由来
江戸時代に成立・普及した上方いろはかるたの「か」の札として知られる。個別の作者や初出は不詳である。旧来「かったい」と呼ばれた病の瘡が治りにくいという当時の理解・偏見を、消えにくい恨みにたとえたものとされる。
備考
「かったい」はハンセン病を指した差別的な旧称であり、このことわざにも偏見が含まれる。現代の日常会話での使用は避け、歴史資料の引用・解説など必要な場合は注記を添えるのが望ましい。
別表記
- かったいの瘡恨み
- 癩の瘡恨み
- 癩の瘡うらみ
誤用・混同注意
- 「かったい」を「堅い」「硬い」の意味だと解するのは誤り。歴史的にはハンセン病を指した差別的な旧称である。
- ハンセン病の実際の医学的性質を表した表現ではない。当時の誤った理解や偏見を背景とすることわざである。
- 現代でも中立的な慣用句として気軽に使えると考えるのは不適切。差別的な語を含むため、通常は言い換える。
例文
- 上方いろはかるたの「か」には、「かったいの瘡恨み」という句がある。
- この資料では、消えにくい恨みを表す旧いことわざとして「かったいの瘡恨み」を取り上げている。
- 現代の会話で「かったいの瘡恨み」を使うのは避け、「根深い恨み」と言い換えるほうが適切だ。
分類
類義語
- 恨み骨髄に徹す
- 積年の恨み
- 根深い恨み
対義語
- 水に流す
- 恨みっこなし
- 仇を恩で返す
対比・対照ことわざ
- 水に流す
- 仇を恩で返す