おどけも芸のうち
読み方:おどけも げいの うち
意味
人を笑わせるためにおどけたり、道化を演じたりすることも、れっきとした芸の一つであり、才能や技術を要するという意味。軽く見られがちなおどけた振る舞いにも、場を和ませる力や高度な表現力があることをいう。
由来
日本で生まれたことわざとされるが、成立した正確な年代や初出文献は明らかではない。近世以降、芝居・寄席・宴席などで道化や滑稽な芸が親しまれるなかで、おどけることにも技量が必要だという認識から広まったと考えられる。尾張いろはかるたの「お」の札としても知られる。
備考
人を笑わせる芸や、場を和ませる巧みな振る舞いを評価する際に使う。単に騒いだり、無礼にふざけたりする行為まで肯定する意味ではない。
別表記
- おどけも芸の内
- 戯けも芸の内
- 戯けも芸のうち
- 道化も芸の内
- 道化も芸のうち
誤用・混同注意
- 「ただふざけたり騒いだりすることなら何でも芸である」という意味に取るのは不正確。人を楽しませる技術や才覚を伴うおどけ方を指す。
例文
- 彼は会議で適度な冗談を言って緊張をほぐしてくれる。おどけも芸のうちだ。
- 子どもたちはただふざけているように見えるが、観客を笑わせる間合いは見事で、まさにおどけも芸のうちである。
- 司会者の軽妙な受け答えを見て、父は「おどけも芸のうちというからな」と感心していた。
分類
類義語
- 芸は身を助く
- 一芸は道に通ずる