いざよう空や人の世の中
読み方:いざよう そらや ひとのよのなか
意味
「いざよう空や人の世の中」は、定着したことわざ・名言の形ではない。一般には、夏目漱石の句として伝わる「いざよふ月や人の世の中」の「月」を「空」とした誤記と考えられる。原句は、ためらうように遅れて出る十六夜の月になぞらえ、人の世も思いどおりには進まず、移ろいがちなものだという感慨を表す。
由来
この文字列自体には、定着した出典は確認しにくい。「いざよう空や人の世の中」は、夏目漱石(1867~1916)の句として広く伝わる「いざよふ月や人の世の中」の誤記とみられる。原句は明治期(1868~1912)の作とされるが、正確な作句年・初出は明確でない。「いざよふ」は「進みかねてためらう」の意の古語。
備考
「いざよう」は古語「いざよふ」の現代表記。「空」を用いる形は確立した異形ではなく、原句を示す場合は「いざよふ月や人の世の中」とするのが一般的である。日常的なことわざとして用いる表現ではない。
補足
- 「いざよう空や人の世の中」は、夏目漱石の句として伝わる「いざよふ月や人の世の中」の「月」を「空」と取り違えた表記とみられる。
- 「いざよふ」を「誘う」という意味だと解するのは誤り。「進みかねてためらう・ぐずぐずする」という古語である。
例文
- 資料に「いざよう空や人の世の中」とあるが、漱石の句を引用するなら「いざよふ月や人の世の中」と直すのが適切だ。
- その記事は「いざよう空や人の世の中」と記していたが、「空」は「月」の誤記である可能性が高い。
- 十六夜の月を説明する際に、「いざよふ月や人の世の中」という句の意味が紹介されることがある。
分類
類義語
- 人生万事塞翁が馬
- 世の中はままならない
対義語
- 順風満帆
- 万事思いのまま