あぶく銭は身につかぬ
読み方:あぶくぜに は み に つかぬ
意味
苦労せず偶然に手に入れた金や、投機・賭け事などで得た金は、ありがたみを感じにくく、浪費されやすいため、結局は自分の財産として残らないという意味。楽に得た利益は長続きしにくいことを戒める言葉。
由来
「あぶく」は水面に生じてすぐ消える泡のことで、はかなく消えやすいもののたとえである。「あぶく銭」は、偶然・投機・賭け事などで苦労なく得た金を指す。この泡のように消えやすい金という比喩から生まれた日本のことわざで、江戸時代には成立・流布していたと考えられる。上方いろはかるたの「あ」の札としても知られるが、初出資料や正確な成立年は不明。
備考
違法な金に限らず、苦労せず得た臨時収入や投機による利益にも用いる。「悪銭身につかず」よりも、金の得方の「容易さ・偶然性」に重点がある。上方いろはかるたの「あ」の札。
別表記
- 泡銭は身につかぬ
- あぶく銭は身に付かぬ
- 泡銭は身に付かぬ
- あぶく銭は身につかない
誤用・混同注意
- 宝くじや臨時収入などで得た金が必ず失われる、という予言ではない。苦労なく得た金は浪費されやすく、財産として定着しにくいという戒めである。
- 「悪銭身につかず」と同じ意味に扱われることがあるが、「悪銭」は不正・不当な金を主に指すのに対し、「あぶく銭」は偶然や投機などで楽に得た金を指す。
例文
- 宝くじで得た大金をすぐに使い切ってしまった。まさに、あぶく銭は身につかぬということだ。
- 投機で一時的に儲けても、あぶく銭は身につかぬと言うから、生活費までつぎ込むのはやめよう。
- 臨時収入だからと無計画に買い物をしていると、あぶく銭は身につかぬ結果になりかねない。
分類
類義語
- 悪銭身につかず
- 濡れ手で粟
対比・対照ことわざ
- 悪銭身につかず
- 勤労は富の父