あたじけ茄子
読み方:あたじけ なす
意味
「あたじけない(欲深く物惜しみする)」に「茄子」を掛けた言い方で、非常にけちな人、またはそのようなさまをいう。相手をからかったり非難したりする響きが強い古い表現である。
由来
古語「あたじけなし」には、卑しい・欲深い・物惜しみするなどの意味があり、これに「茄子」を掛けて作られたしゃれを含む表現とされる。初出や成立年代は明確ではない。尾張いろはかるたでは「あたじけ茄子の皮一枚」の形で知られる。
備考
現代では日常的にはほとんど使われない古語的な表現であり、人を直接「あたじけ茄子」と呼ぶと侮蔑的に響く。尾張いろはかるたの「あ」札として知られる。
別表記
- あたじけなす
- あたじけ茄子の皮一枚
- あたじけなすの皮一枚
誤用・混同注意
- 「あたじけない」を現代語の「情けない」と同じ意味だけで捉え、「あたじけ茄子」を単に哀れな茄子のことだと解するのは不正確。ここでは主に、欲深く物惜しみする人を指す。
例文
- 彼はあたじけ茄子で、客が来ても茶菓子を出そうとしない。
- 共同の費用まで細かく惜しむので、皆からあたじけ茄子だと思われている。
- 「あたじけ茄子の皮一枚」という言い回しは、極端な物惜しみを笑う古い表現である。
分類
類義語
- けち
- しみったれ
- 吝嗇
- 守銭奴
- あたじけない
対義語
- 気前がよい
- 太っ腹
- 鷹揚
対比・対照ことわざ
- 宵越しの銭は持たぬ