剃刀の刃を渡る
読み方:かみそり の は を わたる
意味
非常に危険で、少しでも対応や判断を誤れば重大な失敗・破局に至りかねない状況に身を置くこと。主に「剃刀の刃を渡るような」「剃刀の刃を渡る思いで」の形で、危険性や緊張の極度をたとえる。「剃刀の刃を渡る」は連体修飾や「思いで」に続けて用いることが多い。
由来
細く鋭利な剃刀の刃の上を渡れば、わずかな踏み外しでも深く傷つくという想像に基づく比喩である。特定の古典作品を出典とする語ではなく、成立時期は明確ではないが、近代以降に用例が見られる日本語の慣用的表現である。
備考
文章語寄りで、極度の危険・緊張を強調する比喩。「危ない橋を渡る」が危険な行為をあえて行う意を帯びることがあるのに対し、本句は状況の危うさそのものに重点がある。
別表記
- 剃刀の刃の上を渡る
- かみそりの刃を渡る
- かみそりの刃の上を渡る
補足
- 実際に剃刀の刃の上を歩くことだけを指す語だと解すること。
- 「危ない橋を渡る」と同じく、違法・不正な行為をする意味に限定して解すること。
例文
- 敵対組織との交渉は、剃刀の刃を渡るような緊張の連続だった。
- 彼は剃刀の刃を渡る思いで、会社の不正を告発した。
- 狭い足場での作業は、まさに剃刀の刃を渡るような危険を伴う。
分類
類義語
- 薄氷を踏む
- 危ない橋を渡る
- 綱渡りをする
- 虎の尾を踏む
- 一触即発
対義語
- 安穏に暮らす
- 平穏無事
この慣用句に使われている漢字
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