鼎足之勢
読み方
ていそく の いきおい意味
三本脚の鼎(かなえ)が安定して立つように、三つの勢力・国・団体などが互いに対立しながら均衡を保っている状態。特に、どれか一つが圧倒的に優位ではなく、三者が拮抗している情勢をいう。由来
「鼎足」は、古代中国の青銅器である鼎の三本の脚を指す。三者が鼎の脚のように並び立つ比喩は、中国の歴史書『史記』淮陰侯列伝(前漢末、紀元前91年頃成立)の「天下を三分し、鼎足して居る」という趣旨の記述に由来するとされる。日本での定着時期は明確ではないが、漢籍由来の表現として用いられてきた。備考
やや硬い漢語表現で、日常会話より政治・歴史・経済などの説明文で使われる。「鼎足の勢い」と仮名交じりで書くことも多い。例文
- この選挙区では、保守系候補、革新系候補、無所属候補が鼎足之勢を形成している。
- スマートフォン市場は、三つの大手メーカーによる鼎足之勢がしばらく続くと見られている。
- 戦国時代のある時期、三国は互いに牽制し合い、鼎足之勢を保っていた。
- 新サービスの参入により、業界は二強体制から鼎足之勢へと移りつつある。
- 三人の実力者が鼎足之勢にあるため、組織の方針はなかなか一つにまとまらない。
類義語
- 三つ巴
- 三すくみ
- 鼎立
- 三者鼎立
- 三分鼎立
- 三竦み
対義語
- 一強独裁
- 一強支配
- 一極集中
- 独占状態
- 寡占ならぬ一強