黒衣宰相
読み方
こくい の さいしょう意味
僧侶など宗教者の身分でありながら、君主や政権の側近として政治に深く関与し、実質的に大きな権力や影響力をふるう人物のこと。表向きの官職に就かず、背後から政策や人事を動かす存在を指す場合にも使われる。由来
「黒衣」は僧侶の黒い法衣、「宰相」は政治をつかさどる高官・首相の意。僧籍にありながら政権中枢で政策に関与した人物を、宰相になぞらえた語。正確な初出年は不明だが、徳川家康の側近だった金地院崇伝・天海らを評する語として、近世初期、特に江戸初期の17世紀前半の政治史の文脈で知られるようになった。備考
歴史用語としては僧侶の政治関与を指すことが多いが、現代では比喩的に「表に出ない実力者」をいう。やや硬く、批判的な含みを伴うこともある。例文
- 金地院崇伝は、江戸幕府初期の政策に関わった黒衣宰相として語られることが多い。
- 表には出ないが、あの顧問こそが社長を動かす黒衣宰相だと噂されている。
- 新政権の背後には、選挙戦略から人事まで助言する黒衣宰相の存在があった。
- 彼は僧侶でありながら将軍の信任を得て、黒衣宰相のような役割を果たした。
- 歴史小説では、権力者のそばで策をめぐらす黒衣宰相が物語の鍵を握っている。
類義語
- 陰の実力者
- 幕後の実力者
- 黒幕
- 影の参謀
- 政治顧問