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飲河満腹

読み方

いんか まんぷく

意味

川の水を飲んでも、腹がいっぱいになるだけしか飲めないという意から、人が実際に必要とするものや享受できるものには限りがあり、分相応に満足して「足るを知る」べきだということ。過大な欲望を戒める語。

由来

中国の古典『荘子』逍遥遊篇の「偃鼠飲河、不過満腹」(もぐらが川の水を飲んでも、腹を満たす以上には飲まない)に基づく。『荘子』は中国戦国時代、紀元前4〜3世紀ごろに成立したとされる。日本では漢籍受容を通じて教訓的な四字熟語として用いられるようになった。

備考

日常会話ではかなり硬く、文章語・教訓的文脈で使われる。大食や満腹そのものではなく、欲望の限界や知足を説く語。

例文

  • 高い地位を得ても使える時間は一日二十四時間で、まさに飲河満腹というものだ。
  • 彼は大金を追い求めるより、家族と穏やかに暮らす飲河満腹の生き方を選んだ。
  • どれほど豪華な料理が並んでも食べられる量には限りがあり、飲河満腹を思い知らされた。
  • 事業を拡大しすぎる前に、飲河満腹の心で身の丈に合った経営を考えるべきだ。
  • あれもこれも欲しがる子どもに、祖父は飲河満腹のたとえを使って諭した。

類義語

  • 知足安分
  • 安分知足
  • 少欲知足
  • 知足常楽
  • 偃鼠飲河

対義語

  • 貪欲無厭
  • 得寸進尺
  • 欲望無限
  • 飽くなき欲望

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